たぶん、発達障害と聴覚情報処理障害。

たぶん、発達障害と聴覚情報処理障害。

病院での受診により、はっきりと「発達障害」や「グレーゾーン」とは言われなかったものの、ほぼほぼそのようなもんです。聴覚情報処理障害(APD)の可能性も疑っています。

全日制高校を辞めた理由は聴覚情報処理障害だった。

 

  

私は高校2年生の秋に

全日制高校を退学しています。

 

また後日、プロフィール等で詳しい経歴をまとめる予定ですが、

 今回はそのことについて少しお話します。

 

 

 

まず、何にでも共通することだと思うのですが、

高校の退学理由や会社を辞めた理由、自殺の理由などなど・・・

その人を追い詰めた原因は1つではなく、

複数の事柄が合わさって

積りに積もって

限界がきて溢れ出す。

 

 

これは前に、芸人のダウンタウン松本人志さんが

テレビで似たようなことを仰っていて、それがとても印象に残っているんです。

 

「でもね、正直言って自殺の理由は1つじゃないと思うんですよ。いろんな複合的なことが重なって、許容範囲を超えちゃって、コップから水が溢れていったんだと思います。」

 

https://news.mynavi.jp/article/20181014-706566/

2018年10月14日放送、テレビ番組「ワイドナショー」での発言より

 

 

 

ですから、

中学時代のいじめ(また別の機会に詳しくお話しします)や

高校で友達があんまりできなかったこと、

それに伴い中高ともカースト下位層で肩身の狭い思いをしていたこと

が1ミリも影響していないとは断定できません。

 

 

ただ、学校での一番の悩みは人間関係が定番ですが、

私の高校生活の悩みはそれが一番ではなかったのです。

 

 

 

では何が一番つらかったか?

それは、表現下手な当時の私の言葉でいうと

「聞いてるけど、聞いてなかった。聞こえるけど、聞こえない。」

自分の障害を上手く説明できるのも才能 - たぶん、発達障害と聴覚情報処理障害。

つまり「聞き取れない」。 

 

 

 

医学が発展した今の言葉でいうと

「聴覚情報処理障害(APD」

 です。 

 

 

 

 

聴覚情報処理障害(APD)とは

 

「雑音の中で人の声が聞き取れない。聞き返しや聞き間違いが多い。早口や小声が聞き取りにくい」といった症状があります。難聴と似た症状に思われますが、聴力検査を行っても異常がみられないのが特徴です。声として聞こえてはいるけれど、「それが何なのか分からない。理解できない」ということです。なかなか理解されないがゆえに対人関係がうまくいかず、学校の退学や仕事を辞めるケースにつながった例もあります。

参考:https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/nhkjournal20191224.html

 

半世紀にわたって研究されているにもかかわらず、まだ明確に定義することが難しい障害。聞こえるのは聞こえるけれど、その内容を理解できない、もしくはそのスピードが遅いというような状態です。

参考:http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-17/

 

 

 

 

 

 幸い、高校は真面目な人が多かったので

先生の声自体が聞こえないといったことはありませんでした。

 

 

 

 ですが、たとえクリーンに聞こえたとしても、

聞こえた言葉の解釈が困難だったり、

理解するスピードが人より遅かったり

話の最中にら意識が飛んでいる瞬間があったり

したことがしんどかったのです。

 

 

 


[発達障害って何だろう] # 05「ナオキのふつう」| ふつうってなんだろう? | NHK

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 ↑の動画の

「なんの前触れもなく突然話がスーッと聞こえなくなることがあります。」

「注意して聴いていても突然情報が入ってこなくなってしまうんです。」

っていうのがもの凄く分かる。

 

 

 

 

 APDの症状は高校以前にも勿論あって、

先生の指示が上手く頭の中に入ってこなくて

自分だけズレたことをしてしまって、

ヒヤッとしたり、注意されたこともしばしば。

 

 

ですが、中学は近所の一般的な公立校に通っていたので、

私語をしていたり、

初めから話を聞く気がない不真面目な生徒がいたり。

生徒の学力もピンからキリまでで、

色んな生徒が混在している環境なので、

私のAPDの症状はさほど目立たなかったのです。

 

 

 

ところが高校となると、学力はほぼ一直線。

決して頭が良いわけではないけど、

とりたててバカでもない。

不良もいませんでした。

 

 

 

 

それまでは、学力と真面目さで聞こえなさをカバーできていたのが、似たような人たちが集まる高校ではそれが通用しなくなったということです。

 

 

 

 

まだ座学だけなら指示も少ないので、上手くやり過ごすこともできなくはないし、授業が分からなくても、予習をしたり、市販の教材を買ったりして勉強することは可能です。

 

 

だけど副教科や理科などの実習の際は同じようにはいきませんでした。

これらの授業は指示も多いし、

学校独自の学び方があったり、

顕微鏡やフラスコなど普段触れることのないモノを扱うし、

だから予習しづらいし。

ぶっつけ本番で授業の対策ができない。

 

 

だから、全く理解できずに作業が全然進まなかったとか、

ヤバいことをしでかさないかいっつも不安で、

それで実際やらかしちゃって怒られたり

周りから冷ややかな目で見られたりすることも(-_-;)

ヒヤヒヤしながら授業を受けている時間はめちゃくちゃ長いです(~_~;)

 

 

つらくてつらくてしょうがなかった。

しんどくてしんどくてしょうがなかった。

 

そういったことで私は全日制高校を辞めました。

 

 

 

ちなみに、全日制高校退学後も色々ありまして、

まず定時制へ転入し、

さらにその半年後に通信制高校へ再び転入しています。

そのことについてはまた機会があればお話しします。

 

なんやかんやありましたが、

最終的にはなんとか無事に3年間で高卒資格を得ることができ、

大学は特に問題なく卒業できていますので、

そこのところは読者の皆様ご安心下さい(^^;